離島でBCPを考える|台風・物流停止への備えとは?【実体験あり】

BCP 医療・介護
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最近、2025年7月5日の噂(都市伝説)による観光業への影響のニュースを見たことや、そろそろ台風時期なので災害への対策を改めておこうと思い、このブログを記載しています。

離島で働く私が毎年悩まされるのが、台風による交通・物流のストップや停電です。
「BCP(事業継続計画)」は介護事業では必須ですが、小さな医療機関では作成されていな場合もあると思います。しかし、離島の小さな事業所こそ重要なテーマです。

今回は、離島の医療機関に勤務する私の実体験を交え、離島におけるBCPの必要性と対策をお伝えします。


離島特有のリスクとは?

離島では以下のような問題が起こりやすく、業務の継続が難しくなります。

  • 台風による長期停電
  • フェリー・空港の欠航による物流停止
  • インターネット・電話の通信障害
  • 医療物資・消耗品の入荷遅延
  • 職員の通勤困難(がけ崩れや浸水の影響など)

特に医療・介護現場では、これらの問題が利用者の命に直結するリスクになります。


BCPの重要性を感じた実体験

以前、連続した台風の影響でフェリーが7日間欠航し、医療消耗品(マスク、手袋、ガウン等)の在庫がギリギリになったことがありました。(しかもコロナ禍)
マスクや手袋が底をつき、診療にも支障が出そうになったことは今でも忘れられません。

また、インターネット回線が不通になり、レセプト請求業務が停止したこともあります。
「日常業務が当たり前にできない」という現実を目の当たりにしました。

※この時は国保連合会、支払基金へ連絡し、CD-Rによる請求でOKを頂きました。


小さな事業所でもできるBCP対策5選

  1. 最低7日以上の備蓄確保(医療・衛生用品)
  2. 非常時は紙カルテで対応できる準備
  3. 自家発電機の確認、ポータブル電源・ソーラーライトの常備
  4. 連絡手段の複線化の検討
  5. 地域事業所との情報共有・連携

大がかりなマニュアルでなくても、「今ある設備で何ができるか?」を考えることが第一歩です。


BCPは離島の“暮らしを守る知恵”

BCPとは「災害時にどうやって業務を止めずに続けるか」の計画ですが、それは働く人・暮らす人の生活そのものを守る知恵でもあります。

  • 「きっと大丈夫」ではなく「準備しておこう」
  • 「自分のため」ではなく「誰かのため」にもなる備え

そんな意識を持つことが、小さな離島の安心と命を守る一歩になります。


【まとめ】

  • 離島では台風や物流停止の影響が大きく、BCPが必要不可欠
  • 小規模事業者でも対策は可能であり、むしろ必須
  • 実体験から学んだ具体策を紹介
  • 小さな準備が大きな安心につながる

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TK
TK

離島生まれ離島育ちのサラリーマンです。新卒からずっと医療機関の事務として勤務。医療や介護の制度について少し詳しいです。ガジェット、バイクが好きです。最近では副業に興味を持っています。

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